今日の記事はいい本に出合ったので本の感想・紹介記事です。
紹介するのは、山本 謙治氏の『激安食品の落とし穴』という本です。
まずこの本を読んで何が良かったのか2つあります。
1.安い食品の裏側を知れた事
2.高品質の良質な食材を扱っている会社を紹介してくれた事
この2点になります。
2.は是非買うか借りるかなどして手に取って知らべて頂きたいですが、
個人的に予算に余裕がある月には積極的に書いていってレビューするかもしれません。
なのでここでは、この本で安いく売られている商品の説明を知った感想を述べていきます。
まず、第一に安い物にはそれなりの品物と理由があることが改めて知ることができました。
現象には必ず理由があると言う言葉の通り、安い物が私たちの手に届くときは、
それは高いものに比べて品質が落ちているか、企業や生産者が消費者の損を被っている
この2点に尽きるんだなと思いました。
私自身、金銭的に余裕がない時は安い物でもしょうがないなと思います。
しかし、普段からそのような食事だと、将来的に肥満、病気、精神的な衛生面に影響するはずなので、少し考えた方がいいのも事実だと思います。
けれども、この本はこれが言いたいのではなくて、消費者の異常なまでの安さを求める姿勢にくぎを刺したいのかと思えました。
以下印象に残った引用文です。
消費者にとって安いことはありがたいけれども、生産から販売までの流れの中で、誰かが損を強いられている場合、どこかでひずみが生じてしまう。そのひずみは必ず何らかの形で消費者や社会に対して害をなすことになる。
漫画村の話じゃありませんが、消費者がお金を払うべきものに適正なお金を払わず商品を貰うと労働者や生産者に損失を被ってもらうことになります。またその人達も損した文を別の所で賄おうとして低品質のものか、同じように不当な状況で安くなった商品を買うことになるかもしれません。
そうなるとどうなるか、最終的には人間や動物が奴隷になり、高品質のものは市場に出回らなくなり、信頼を失うことで国が衰退し、上手く消費を潜り抜けたモラルのない一部の人間だけが富(商品)を得る不条理な社会に繋がるかもしれません。
第9章でエシカル(ethical)という言葉がありました。
エシカルとは「倫理的な」という意味で、本文中では
エシカル・ソーシングについて書かれていました。
これは商品を倫理的に調達するという意味です。
僕がここが大事だなと思ったのは、
販売店の業者(食品生産者)いじめ、過労・違法労働、家畜の虐待や劣悪環境での飼育が問題になっているのに、
誰も話題にしない、ならないから、諸外国と比べて、日本はまだ改善するべき点があるし、多くの人に伝えるべきだなと思いました。
作者も述べているが、全ての商品を高品質にする必要はなく、
安いものを食べないのではなくて、
わかったうえで買うことが大事だと共感した。
私たちは高いとか安いとかいう前に妥当や納得の品物を買うことが必要なのではないでしょうか?